新潟県中越沖地震が起きた16日、現地の工場が操業を一時停止したり、スーパーや百貨店が相次いで営業を中止したりし、企業活動にも様々な影響が出た。
道路の寸断による物流の混乱などが続けば、経済活動への影響はさらに広がる可能性もある。
大手メーカーなどの工場では、操業を一時停止する動きが相次いだ。
住友金属工業の子会社で、ステンレス製品を製造している住友金属直江津(上越市)は、地震発生直後、安全確保のためにすべての生産設備を止めた。異状がなかったため、午後2時に操業を再開した。信越化学工業の直江津工場(上越市)も、安全確認のため一時、生産を見合わせた。午後2時半以降、順次操業を再開した。
チラシやカタログに使われる上質紙(塗工紙)などを生産している北越製紙の新潟工場(新潟市)では、7台の製造装置のうち3台でトラブルが起きた。地震の揺れが原因で、製造中の紙が途中で切れてしまったという。直後に従業員が復旧させたが、同社は「余震による影響が心配。操業しながら装置の点検を続ける」と不安を隠せない。
三洋電機グループで映像・音響製品向けの半導体を製造している三洋半導体製造新潟工場(小千谷市)も、操業を一時停止してラインの被害を確認した。建物や従業員への被害はない模様だという。磁気ヘッドを生産するアルプス電気の長岡工場(長岡市)と小出工場(魚沼市)では一部の棚が倒れた。けが人はなく平常通り稼働を続けた。
富士ゼロックスのレーザープリンター開発・生産子会社の新潟富士ゼロックス製造(柏崎市)では、建物内の天井の一部の部材がはがれる被害があった。地震発生直後にラインが自動的に停止し、安全を確認したが、停電中のため17日以降の操業再開は未定という。出社していた約40人の従業員に被害はなかった。
スーパーや百貨店など小売りの一部も営業を中止し、交通網の寸断で商品の配送などにも影響が出た。
大手スーパーのイオンによると、ジャスコの小千谷店(小千谷市)と長岡店(長岡市)、県央サティ(燕市)では商品が散乱したり、エレベーターが止まったりしたため、営業を取りやめた。来店客に大きな混乱はなかったという。
カジュアル衣料のユニクロ柏崎店(柏崎市)では、天井の一部が落下したほか、駐車場や外壁にひび割れが見つかった。地震発生が開店前だったため、来店客などへの被害はなかった。16日は営業を見合わせ、再開にも数日程度はかかる見込みという。
三越のギフトショップ「三越柏崎」(柏崎市)やJR長岡駅の駅ビル内にある良品計画の「無印良品CoCoLo長岡」(長岡市)も、散乱した商品の片づけのため終日休業した。
ファミリーレストラン大手のすかいらーくは、小千谷、三条、柏崎など新潟県内の5市にあるグループの計9店舗で営業を一時休止した。プロパンガスの供給が地震の揺れで遮断され、調理ができなくなったことなどが原因という。
また、すかいらーくは埼玉県内から新潟県の店舗に食材などを運んでいるが、16日は高速道路が通行不能となったため一般道を利用した。このため、到着時刻に遅れが出たという。
コンビニエンスストア大手のローソンは、トラックに搭載した無線で通行可能な道路を探りながら各店舗へ商品を配送しているが、通常よりも遅れが出る可能性があるとしている。
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